ラジオ館タイトル

ヨクナル号

 ここは「雪乃町公園」別館の「雪乃町ラジオ展示館」です。
雪乃町公園が所有し修復整備した、主に戦前から終戦直後の
木製キャビネットの真空管ラジオを展示し、
内部や修復過程を詳しくご紹介しています。

 この
「雪乃町ラジオ展示館」のテーマは、レトロや昭和懐古趣味ではありません。

AMラジオ放送は、大正14年の放送開始から平成の現代に至るまで、
放送形式が変更される事無く、続いているシステムです。
その為、どんなに古いラジオでも、整備・修復をすれば、現在でも実用機として使う事が出来ます。
ここでは、万全の修復で現役に復帰した、古いラジオの颯爽とした姿をお見せする事をテーマとしています。

展示品数は少ないですが、細部までご紹介しておりますし、
それぞれのラジオが鳴っている動画も付けました。

ラジオにご興味のお有りの方は勿論、そうでない方も、当時の日本の家電メーカーが
技術とデザインの粋を尽して生産した、創意工夫に満ちた製品の詳細を、
ぜひ一度ごゆっくりご覧下さいませ。

「ラジオ」の表記は昭和16年に「ラヂオ」から「ラジオ」に改められました。
ここではそれ以前の機種でも「ラジオ」で統一しています。
技術的用語や表現については、基本的に現代のものに従っていますが、
回路図の表現や一部の事柄は、真空管の最盛期であった頃の習慣に因っているものもあります。

民放ラジオ局が、広告収入減少と送信設備維持費が嵩むAM放送を中止して、
FM放送一元化を希望し、総務省に要望を出しています。
NHKはAMを継続する方針ですが、もしAMが中止になれば、
ここでご紹介しているラジオ機器は全て只の箱になってしまいます。
広告収入の減少は、マンネリなトーク番組ばかりを垂れ流しているAM局自身に
原因があると考えます。更にFMの電波は山間部では全く届きません。
「雪乃町公園」は、多くの利用者に一方的な機器の買い換えを強要し、
ラジオ放送が聴けない地域が一気に増えてしまう
AM放送廃止に反対します。


   ラジオの写真↓をクリックすると、それぞれのラジオの詳しいページに進みます。未修復の物は写真のアップのみです。

機種名・メーカー・製造年・現状
青字:実動中 紫字:一部機能可能
赤字:故障・修復準備

球数と回路方式
使用真空管(製造時)
寸法(突起含まず:mm)
材質

ヨクナル号
ヨクナル号
ミタカ電機(現存せず)製
昭和10年頃

ST管4球
並四
グリッド検波

27A、26B、
12A、12B

幅 :353
高さ:248
奥行:178

木製

キャラバン
キャラバンM No.430
原口無線電機(現存せず)製
昭和10年頃
修復待ち状態
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ST管4球
並四
グリッド検波

24B、26B、
26B、12B

幅 :340
高さ:226
奥行:170

木製

アリア44外観
アリア44号
ミタカ電機(現存せず)製
昭和11〜12年

修復待ち状態
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ST管4球
並四
グリッド検波

24B、26B、
12A、12B

幅 :290
高さ:270
奥行:190

木製

R-10外観
R-10
松下無線(現存:現パナソニック)製
昭和13年頃
修復待ち状態
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ST管 3球
並三
グリッド検波

57、47B、
12F

幅 :255
高さ:190
奥行:128

木製
R-48
R-48
松下無線(現存:現パナソニック)製
昭和10年代前半

ST管 4球
高一
グリッド
検波
24B、24B、
47B、12B


幅 :315
高さ:460
奥行:243

木製
アリアks-100
アリアKS-100号
ミタカ電機(現存せず)製
昭和14年頃
修復待ち状態
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ST管 4球
並四
グリッド
検波
57、56、
47B、12F

幅 :345
高さ:253
奥行:180

木製

シャープT-36全景
シャープT-36
早川金属工業(現存:現シャープ)製
昭和10年代中期
修復待ち状態
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ST管 3球
並三
グリッド検波

57、12A、
12F

幅 :352
高さ:235
奥行:160

木製

ヤヨイ全景
ヤヨイ(型番不明)
ヤヨイラジオ(現存せず)製
昭和10年代中期
修復待ち状態
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ST管 4球
並四
グリッド検波(推定)

(現状)24B、47B、12F
(推定)24B、56或は26B、12A、12F

幅 :323
高さ:225
奥行:220

木製

標準十号外観
準十号                      
早川金属工業(現存:現シャープ)製
昭和16年頃


ST管 4球
並四
グリッド
検波
57、56、
12A、12F

幅 :370
高さ:227
奥行:166

木製
11号外観
放送局型第11号
早川金属工業(現存:現シャープ)製
昭和16年頃

ST管 3球
並三
グリッド検波

57、47B、12F
幅 :400
高さ:242
奥行:143

木製
タイガー123号
放送局型第123号
タイガー電機(現存せず)製
昭和16年頃

ST管4球
高一
グリッド
検波
安定抵抗管付トランスレス

12Y-V1、12Y-R1、
12Z-P1、24Z-K2、
B-37

幅 :400
高さ:238
奥行:196

木製
コロムビア123号
放送局型第123号
日本蓄音器商会(現存:現日本コロムビア)製
昭和18年頃

ST管4球
高一
グリッド検波
安定抵抗管付トランスレス
12Y-V1、12Y-R1、
12Z-P1、24Z-K2、
B-37

幅 :400
高さ:240
奥行:190

木製
シャープ123号
放送局型第123号
早川電機(現存:現シャープ)製
昭和19年頃

ST管4球
高一
グリッド検波
安定抵抗管付トランスレス
12Y-V1、12Y-R1、
12Z-P1、24Z-K2、B-37

幅 :400
高さ:240
奥行:190

木製
戸根123号
放送局型第123号
戸根無線(現存せず:タイガー電機社名変更)製
昭和19年
修復待ち状態
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ST管4球
高一
グリッド検波
安定抵抗管付トランスレス
12Y-V1、12Y-R1、
12Z-P1、24Z-K2、B-37

幅 :400
高さ:240
奥行:190

木製
テレビアン13号
テレビアン13型国民6号
山中電機(ラジオ部門は後に東芝に吸収合併。一部事業は山一電機として現存)製
昭和21年
修復待ち状態
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ST管 4球
高一
グリッド
検波
58、57、
47B(或いは3Y-P1)、
12F

幅 :400
高さ:240
奥行:187

木製
東芝ZS-1021
ZS-1021国民1号
東芝製
昭和21年頃
修復待ち状態(只今ゆるゆると修復中)
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ST管4球
高一
グリッド検波
安定抵抗管付トランスレス
12Y-V1、12Y-R1、
12Z-P1、24Z-K2、B-37

幅 :375
高さ:260
奥行:220

木製
サンライト全景
サンライト国民4号新マーク
日立製作所製
昭和22年


ST管 4球
高一
グリッド
検波
6D6S、6C6、
6Z-P1(叉は42)、12F

幅 :290
高さ:200
奥行:170

木製
DX-370
DX-370
松下電機(現存:現パナソニック)製
昭和30年頃

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mT管 5球
スーパーヘテロダイン
二極管検波

6BE6、6BA6、6AT6、6AR5、6X4
幅 :355
高さ:168
奥行:124


プラスチック製

SS60
SS-60
三洋電機製
昭和30年頃
故障中
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mT管 5球
スーパーヘテロダイン
二極管検波

6BE6、6BA6、6AV6、6AR5、5M-K9
幅 :300
高さ:165
奥行:136

プラスチック製
グラフォノラ
GRAFONOLA3045
日本コロムビア製
昭和34年頃
ターンテーブル回転ムラ&要内部点検
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mT管 5球
スーパーヘテロダイン
二極管検波
電蓄機能付き

6BE6、6BA6、6AV6、6AR5、5M-K9
幅 :420
高さ:262
奥行:362

木製
ヨクナル




ヨクナル




ちまちまっこ
番外
真空管アンプ「ちまちまっこ」

完全自作
平成11年

ST管5球
五極管シングル
固定バイアス
 
2chステレオ

6Z-DH3 ×2
3Y-P1 ×2
80HK

突起部含む最大幅 :215
高さ:175
奥行:230

アルミ製

ヨクナル




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